たぶん、あなたも見たことがある。
そして、誰にも話さずにそのまま流してしまった出来事。
はい、また「モヤモヤだけ置いていく話」です。
本人たちはスッキリして帰りました。こっちは置いていかれました。
SCENE / 今の、見た?
○○駅近くのカフェで、
隣の席に座っていた二人が、しばらく楽しそうに話していた。
笑い声が一段落したあと、急に声のトーンが落ちて、
片方がゆっくりと、こう言った。
「でもさ、あの時ほんとはーー」
……そこで止まった。
続きは出てこないまま、話題だけがずっと変わっていった。
大事なとこだけ聞こえないの、人生あるある過ぎない?
つづき! そこが! きになる!!
……聞く気なかったくせに、こういうとこだけ覚えてるんだよね。
いや、覚えなくていいところだけ容量食うのやめてほしい。
もっと有益なこと覚えよ? 英単語とかさ。(編集部も覚えてないけど)
観測ログ
当事者は、たぶんもう忘れている。
覚えているのは、隣の席にいた第三者だけだ。
別に事件じゃないし、
知らなくても困らない「続きを知らない話」。
それなのに、こういう断ち切られ方だけは、やたら記憶に残る。
── 編集部メモ
- こういう時だけ耳が良くなるの何?
- たぶん当事者は、もう忘れている。
- 覚えているのは、隣の席のこちらだけ。理不尽。
「モヤモヤはだいたい無料で配布されます」
「でもネタとしてはおいしいよね」
「おかわりモヤモヤいりません」
── 編集部あとがき
なんでこういう記憶だけ強いのか、研究対象にしたい。
でも研究するほどの価値はない。悲しい。
「そういう記憶だけ保存される脳、ずるいよね。」
「でも観測すると、わりと面白い現象。」
「やだやだやだ(理由はない)」

