キキマシェーン

コビト誌のコビトたち
Moyamoya Report

話を聞いているのに伝わっていない

No.10|小人【キキマシェン】

ちゃんと説明した

手順も言った
何をしてほしいかも伝えた
相手はその場で、うんうんと頷いていた

だから、通じたと思う

ところが少し時間がたつと、話がまるごと抜け落ちている

「これやっといて」
「はーい」

その返事を聞いたときは安心する。
けれど後になって、何も進んでいない

あるいは説明のあとで、こう返ってくる

「あれ? なんだったけ?」

聞いていたはずなのに、伝わっていない
そこにいるのが、小人【キキマシェン】

人を責める前に、
返事と理解がずれる仕組みを見てみる

ちびキキマシェン
人のせいにしません だいたい仕組みです 理由があります

Punchline

キキマシェンは、
返事が先にあって、理解が残っていない小人

うなずきはある。定着がない

今回の小人:キキマシェン

キキマシェンは、会話のその場では感じがいい
頷く。返事もする。流れも止めない
ただし、そこに理解が残るとは限らない

小人キキマシェン
No.10 会話系 出現:説明・会話・依頼
小人【キキマシェン】
生息地:説明の途中/会話のうなずき/返事の直後
主食:「うんうん」「はーい」
得意技:反応だけ先に返して中身を残さない

聞いているように見える そこがキキマシェンのややこしさ

何が起きているか

うんうん頷くキキマシェン

キキマシェンでしんどいのは、無反応よりむしろ、
反応があるのに伝わっていないことにある

  • その場では理解したように見える
  • だからこちらは説明を終えたつもりになる
  • 後で通っていなかったことが発覚する
  • もう一度、最初から説明することになる

返事がない相手なら、こちらも警戒しやすい
伝わっていないかもしれない、と見直せる

けれどキキマシェンは、うんうんと頷く
返事も軽やかなので、その場では会話が成立したように見える
その分、あとでズレたときの疲れが大きい

あれなんだったけと困るキキマシェン

苦しいのは、伝わらなかったことより、伝わったと思わされたこと

ちびキキマシェン

キキマシェンが出る瞬間

キキマシェン4コマ

キキマシェンは、悪意だけで動く小人ではない
多くの場合は、理解より先に反応が返っている

その場で起きていること

  1. 話しかけられる
  2. 会話を止めないように頷く
  3. わかった感じで返事をする
  4. 内容の整理までは進んでいない
  5. 後で記憶が残っていない

キキマシェンの心の声:
「今は反応だけ返しておこう」

ここで起きているのは、聞くことと理解することのズレである
音は入っている。会話にも参加している
ただ、意味を残すところまで届いていない

なぜ残らないのか

  • その場を早く通り過ぎたい
  • とりあえず感じよく返している
  • 同時に複数のことを考えている
  • 理解した気になるのが早い

返事は会話の終了に役立つ。
ただ、返事が終わりになると、理解の確認が抜ける
その結果、後から「あれ? なんだったけ?」が起こる

上の空で頷くキキマシェン

キキマシェンは、会話を終わらせるのが上手で、内容を残すのが苦手

それでも「ちゃんと聞けばいい」

正論はわかりやすい。
聞いているなら、覚えていればいい。
わからないなら、その場で聞き返せばいい

その通りである
ただ現実では、人は理解より先に感じの良さを返すことがある

  • その場の空気を止めたくない
  • わからないと言いにくい
  • 後で思い出せる気がしている
  • 理解より返事を優先している

だからキキマシェンは、無視より見抜きにくい
会話は成立しているように見える
そこに、ややこしさがある

相手がキキマシェンのとき

効きやすいのは、説明を増やすことより、
理解を確認して締めること

伝え方を変える

  • 最後に確認する:「何するか言ってみて」で締める
  • 一度に一つだけ伝える:情報を詰めすぎない
  • 口頭だけで終えない:短く文字でも残す
  • 返事を理解とみなさない:うんうんで終わらせない

確認テンプレ

①「今の、何をする話だった?」

②「やることを一回だけ言ってみて」

③「あとでズレないように、確認だけしておこう」

ここで大切なのは、責める口調にしないこと
試す形で確認すると、通りやすい

説明の量を増やすより、理解の着地を作る

あなたはどこでしんどくなる?

同じキキマシェンでも、しんどくなるポイントは人によって違う。
いちばん近いものを選ぶ。

  • ① ちゃんと聞いてくれたと思っていたのに抜けている → 信頼ズレ型
  • ② 同じ説明を何度もすることになるのがしんどい → 繰り返し消耗型
  • ③ 話が通っている前提で進めたのに崩れるのがしんどい → 前提崩壊型

キキマシェンの問題だけでなく、
自分がどこでズレているかを見ると楽になる

自分がキキマシェンのとき

自分の中にもキキマシェンはいる
聞いているつもりで頷き、わかったつもりで返事をして、
後で内容が残っていない これは珍しいことではない

「反応したことと、理解したことは別」

気づけたら、次の三つが効きやすい

  1. 返事の前に一拍おく
  2. 自分の言葉で言い直す
  3. その場で短くメモを残す

感じよく返す力は大事である
ただ、そこに理解をのせると、周りも自分も楽になる

ちびキキマシェン

境界線

仕組みを知ることは大切
ただし、何度も同じズレが起きるなら、運用を変える必要がある

  • 毎回説明が抜け落ちる
  • 確認しても流れる
  • 仕事や約束に支障が出る

こうなったら、口頭だけに頼らない
文字に残す、タスクにする、確認を必須にする
関係より運用を整える

まとめ

話を聞いているのに伝わっていない
そこにいるのは、無視ではなく、
返事が先にあって理解が残っていない小人【キキマシェン】。

対処は、もっと話すことより、
理解を確認して締めること
返事と理解を分けて見ると、モヤモヤはかなり整理しやすくなる

キキマシェン対策チェック

  • 返事を理解とみなさない
  • 一度に一つだけ伝える
  • 最後に言い直してもらう
  • 文字でも残す
  • 繰り返すなら運用を変える

今日の小人(ミニ図鑑)

小人:キキマシェン

種類:理解抜け型

出現:説明/会話/依頼

口ぐせ:「あれ? なんだったけ?」

返事はある。理解が残らない
それがキキマシェン

ちびキキマシェン ちびヨマル ちびドタキャーン ちびハコワ

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キキマシェンは、返事が先にあって理解が残らない小人
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