すぐ怒鳴る人の心理
またそれか。
話している途中なのに、急に声が大きくなる。
別に怒鳴るほどの話ではなかった。
でも、その瞬間に全部変わる。
内容は頭に入ってこない。
大きい声だけが残る。
何を言いたいのかを考えるより先に、
どう返すか、どうやり過ごすかを考え始める。
会話にはなっていない。
ただ、相手の声だけが続く。
今回の小人は、声で相手の言葉を引っ込ませる。
小人【ドナリチラシン】
Punchline
ドナリチラシンは、
声で相手の言葉を引っ込ませる小人
内容より先に音が来る
今回の小人:ドナリチラシン
ドナリチラシンは、すぐ怒鳴る。
少し気に入らない。
思い通りにならない。
言い返される。
その瞬間に、声が上がる。
何が嫌だったのかを言葉にする前に、
感情がそのまま音になる。
すると相手は止まる。
それ以上言いにくくなる。
結果として、会話ではなく、
相手の怒鳴りだけが続く形になる。
そこがドナリチラシン。
主食:苛立ち、支配、勢い
得意技:怒声、威圧、一方的な長話
感情が先に出て、相手の言葉が引っ込む。
何がしんどいのか
しんどいのは、怒られることそのものだけではない。
どう反応しても、こっちが不利になりやすいこと。
言い返すと、さらに声が大きくなる。
黙ると、「聞いてるのか」とまた怒鳴られる。
どちらを選んでも楽にならない。
その場にいる限り、相手のペースから抜けにくい。
何を言うかより、どうやってやり過ごすかを考え始める。
その時点で、もう話し合いではなくなっている。
会話が進まないまま、時間だけが減っていく。
何を返しても、楽になる道が見えにくい。
なぜ怒鳴るのか
ドナリチラシンで起きているのは、短気だからだけではない。
言葉より先に感情が出ている。
何が嫌なのか。
どうしてほしいのか。
それを組み立てる前に、声になる。
もう一つは、速さ。
怒鳴ると一瞬で空気が変わる。
相手は止まり、言葉を引っ込める。
その場では怒鳴った側の声だけが通りやすくなる。
つまりこれは、理解してもらうための話し方というより、
大きい声で相手を黙らせるやり方に近い。
ここが見えると、巻き込まれ方も少し変わる。
ドナリチラシンの心の声:
「今すぐ分からせたい」
その場で起きていること
- 思い通りにならない
- 苛立ちが一気に上がる
- 言葉を整える前に声が出る
- 相手がひるむ
- 怒鳴った側の声だけが残る
なぜそうなりやすいのか
- 感情が上がるとすぐ声に出る
- 大きい声の方が早い
- 押せば通る感覚を覚えている
- 言い方を整える余裕がない
話を進めるより、まず相手をひるませる形になりやすい。
それでも余裕のなさはある
ストレスが溜まっている。
余裕がない。
そういう面はある。
ただ、余裕がないことと、怒鳴ることは同じではない。
怒鳴るやり方を取る以上、落ち着いた会話は崩れやすい。
しんどい側が我慢して成立させる形には、無理がある。
相手がドナリチラシンのとき
怒鳴っている場面で、うまく返そうとしない。
その時点で、落ち着いてやり取りできる土台が崩れている。
説明を足しても、届きにくい。
その場で解決しようとせず、
まずは短く返して広げない。
そのあとで、落ち着いた状態で話し直す前提を持つ。
最低限の返し方
完全に黙ると、無視されたと受け取られて、
さらに声が大きくなることがある。
だから、最低限の反応だけ返す。
「分かった」
「うん」
「はい」
それ以上は足さない。
内容に触れる。
言い返す。
説明を始める。
こうすると、その場のやり取りが長引きやすい。
まずは短く返して、これ以上広げない。
返し方を固定する
毎回同じ形で返すのも大事。
その場ごとに言い方を変えると、
相手のペースに巻き込まれやすい。
短い一文で揃えると、引っぱられにくくなる。
関係が近い場合
関係が近いなら、関わり方を決めておく。
長く話さない。
感情の話を広げない。
必要なことに絞る。
深くやり取りするほど、消耗が増えやすい。
あなたはどこでしんどくなる?
同じドナリチラシンでも、しんどくなるところは人によって違う。
いちばん近いものを選ぶ。
- ① 急に声を上げられると、その場で頭が真っ白になるのがしんどい → 萎縮停止型
- ② 話し合いにならず、相手の怒鳴りだけが続くのがしんどい → 会話崩壊型
- ③ また怒鳴られそうで、最初から言葉を選びすぎるのがしんどい → 先回り消耗型
ドナリチラシンの問題だけでなく、
自分がどこで疲れているかを見ると整理しやすい。
自分がドナリチラシンのとき
これ、逆も起きる。
カッとなった瞬間、声が一気に上がる。
その時点で、冷静に考える余裕はかなり減っている。
だから、その場でうまく整えようとしない。
前もって考えておく
カッとなりやすい人は、あらかじめ対処を決めておく。
腹が立つことが起きたら、
まず深呼吸する。
心の中で1から20まで数える。
それでも収まらないなら、
その場を一度離れるか、別の作業に移る。
その場で言い返さないことを優先する。
怒鳴ってしまった場合
怒鳴ってしまったなら、そこで終わらせない。
一度区切って、落ち着いてから言い直す。
「さっき言い方きつかった。もう一回話す」
ここで言い直せるかどうかで、その後の関係はかなり変わる。
起こりやすい場面を減らす
怒鳴りやすい状況もある。
疲れている。
余裕がない。
急いでいる。
こういうときは、重要な話をしない。
それだけでも回数は減りやすい。
境界線
これは性格の問題というより、やり方の問題。
怒鳴るやり取りでは、落ち着いた会話は続きにくい。
だから、無理に合わせようとしない。
我慢して会話を成立させようとしない。
距離だけではなく、関わり方を決める方が大事になる。
まとめ
ドナリチラシンは、声で相手の言葉を引っ込ませる小人。
内容より先に音が来る。
その結果、話し合いが進まないまま終わりやすい。
対処はシンプル。
その場で解決しようとしない。
短く返して広げない。
落ち着いてから話す。
まずは巻き込まれ方を減らすことが大事になる。
ドナリチラシン対策チェック
- 怒鳴っている最中に説明しようとしていないか
- 短く返して広げない形を持っているか
- 毎回返し方を変えて巻き込まれていないか
- 落ち着いてから話し直す前提を持てているか
- 関係が近い相手ほど話す量を調整できているか
今日の小人(ミニ図鑑)
小人:ドナリチラシン
種類:圧・怒声系
出現:家庭・職場・近距離
特徴:声で相手の言葉を引っ込ませる
内容より先に、音が来る。
それがドナリチラシン。


